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今日の晩御飯はハンバーグとミネストローネ
スープを作りながら見た西の空は曇ってた
私が子どもの頃・・・小学5~6年くらい、
よく近くのフレンチのお店に家族で出かけた
「志賀」という名前だった気がするけど
いつのまにか店は中華屋に変わっていた
店はそこそこ高級なフレンチレストランだったと思う
確かいつも
大人が5000円のお肉のコースで
子どもたちは確か3000円のハンバーグのコース
はじめに
カップに入ったコンソメスープが出てくる
これは全員同じもの
いつか母が「中に入っている丸いものは何?」とシェフに聞いたら
片栗粉を練って入れたものだと言っていた気がする
ゆらゆらと「まりも」のようにゆれる丸い物体を見ながら
温かいスープを私たちは味わった
他の料理はなんだったか覚えていない
私と
父と母と姉と
4人はよくこの店にきて
シェフにも顔を覚えられ
いつも決まった一番奥の席
そしてコンソメスープ
ただそれだけしか覚えていない
4人がどんな話をそのテーブルでしていたかも覚えていない
今のこの4人は
全員が違う場所で
それぞれが一人で暮らしている
みんな違う場所で
違うご飯を食べる
人は生きているうちに成長したり老いたりするから
ずっと同じように生活はしていけないけど
夕陽と
コトコト煮込まれていくミネストローネを見てたら
なんだかやるせない気持ちになった
娘は今日の晩御飯がハンバーグと聞いて、両手をガッツポーズで喜ぶ
私は微妙な光を放つ夕焼けを見ながらご飯を作る
スープがおいしくできたらいいけど
その味を娘ががずっと
覚えていてくれたらいいけど。
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